出版業界への「恩返し」
営業
トーハンへの入社動機を教えてください
本との出会いに恩義を感じ、トーハンを志望しました。私は上京前に熟読していた書籍の著者に大学でめぐり合いました。大学在学中はその先生に師事し、想像以上に密度の濃い研究に取り組むことができました。今振り返ってみても、本当に充実した日々だったと思います。そこから、価値ある本との出会いに感謝するとともに、全国に本を流通させる仕組みに興味を覚えました。もともとは大学院進学を検討していたものの、最終的には「社会に恩返しがしたい、働きたい」という思いが勝り、就職を選択しました。就職活動では必然的に出版・マスコミ・商社・流通といった業界を広く見ていました。その中でも、トーハンが自身の思いにズバリ合致していたこと、選考中に出会った社員の方々の雰囲気や人柄がとても良く、「自分にあっている」と強く感じたことが入社の決め手となりました。
営業部の仕事内容を教えてください
広島支店での勤務を経て、現在は首都圏営業部関東支店にて神奈川エリアの営業担当をしています。関東支店の場合は、ナショナルチェーンを除くエリア書店が全て管轄となります。私の担当書店様も店舗から外商まで幅広くありますので、書店様に応じてさまざまな課題解決にあたります。実務としては、商品の注文手配・納期確認といった地道な業務から、数値に基づく店頭改善、大型企画のご提案、行政を巻き込むようなプロジェクトまで、実にさまざまな業務に取り組んでいます。1冊の本の調達から、新しいインフラスキームのサポートまで、仕事の大小に関わらず、日々の数値分析、実際に現地へ足を運ぶこと、関連するセグメントへの働きかけは欠かせません。トーハン営業職の要諦は書店・出版社・運送会社・社内各部署と連携を取りながら、書店様の要望を一つ一つ形にする渉外役といったところでしょうか。また、書店現場に最も近い窓口が営業部門です。トーハンの今の取り組み・考え方を社外へしっかりと伝え、業界の展望についてお取引先と意見を交換していくことも自身の重要な役割と捉えています。
どんなときにやりがいや成長を感じますか
営業職として日々課題解決に取り組んでいるといいましたが、数値分析や現場の状況など、各々の立場によって見えるもの・方針が異なることは多々あります。業界変革期でもあり、一つの課題に対してたくさんの解決策や提案があるわけですから、どれをとってもコントラバーシャルな状況を営業担当は乗り越えていかなければなりません。そのために徹底的に書店様と話し込み、分析・情報収集を重ねて状況を深掘りしていきます。双方が納得のいく解決策までたどり着くことができたとき、成長とやりがいを感じます。その分パワーを使いますが、真摯に仕事に取り組めば取り組むほど、社内外を問わず関わった方々が強力な味方となり、また次の仕事に繋がっていきます。担当を離れたお取引先でも、今でも連絡やご相談をいただけることは営業冥利に尽きますね。仕事に向き合うほど、それに応えて業界同志が増える喜びがあります。
トーハンの事業や
仕事の魅力を教えてください
トーハンには営業・スタッフ部門はもちろん、海外や新規事業に携わる部署まで多岐にわたる事業領域があります。自身の可能性に合わせて、「天職」に巡り合える環境が用意されています。多面的に業界に関わることができ、思い思いの形で出版文化を支えることに貢献できることは大きな魅力だと思います。出版業界は大きな地殻変動期にあたりますが、トーハンは先を見据えた事業に取り組んでいます。未来志向で出版業界に携わりたい方にピッタリの職場だと思います。
学生のみなさんへの
メッセージをお願いします
みなさんにとって人生の選択となるため、当然、悩み、迷うことだと思います。私もそうでした。しかし、今となれば、「就職活動をやってよかった」と思います。自身と向き合い、自分の職を探すことは素晴らしいことです。就職活動は、企業からの「一緒に働く仲間をさがしている」というメッセージが、ES・面接・テストなどいろいろな姿で表れているようなものです。そもそもは「採用するため」のものですから、学生の皆さんは気負わず「自分はこういう人間です!」ということを素直に伝えてくれたら良いと思います。トーハンには挑戦を歓迎し、厳しい状況でも全員でポジティブに働くことのできる風土があります。皆さんが選択した先にトーハンがあれば嬉しく思います。肩を並べて働くことを楽しみにしています!