Roundtable Discussion
新本社プロジェクト座談会
新本社は、社員の働き方と意識を大きく変えた。
トーハンは2021年5⽉に本社を新たにリニューアルした。
最新の設備や洗練されたデザインのオフィスは、単にオフィス環境の刷新に留まらず、働き⽅を⼤きく変えている。
そんな新本社づくりを担った「enプロジェクト」に参加した若⼿社員3名が、いかにしてプロジェクトを推進したのか。
そして新しいオフィスは社員に何をもたらしているのかを語り合っていただいた。
河津 直人
ロジスティクス事業部
2015年入社
2015年入社
⼤学時代は書店でアルバイトしていたことから取次が果たす役割を知り、興味を持つように。⼊社後は⼤⼿書店の営業担当を経て、現在は物流の全体最適化を⽬指した施策・計画の⽴案と実⾏を⾏っている。「enプロジェクト」には現在も参画し、特に社員のコミュニケーション促進のための施策立案を担当。
脇田 祐子
コンテンツ事業本部
アシスタントマネジャー
2012年入社
アシスタントマネジャー
2012年入社
小さな頃から本が好きで、出版業界を中心に就活。その過程で取次の存在を知り入社。海外事業本部を経て現在は、書店店頭フェアの企画などを行う書店サポート業務を担当。メディア連動やNFTコンテンツなど扱う商材は多岐に渡る。
柳沼 侃
コンテンツ事業本部
2014年入社
2014年入社
大きな転換期にある出版業界の課題に対して、自分のアイデアを活かして解決に挑戦したいと考え入社。プラットフォーム事業部にて、ネット書店などへのさまざまな施策提案を計画・実行してきた。その経験を活かし、現在はコンテンツ事業本部で活躍。
TALK THEME
コンセプトづくりから始まった
新本社オフィス
脇田
新本社への期待はみんなとても大きく、何を決めるにもいろいろな意見や希望が出ました。
これからどんな会社に、どんな働き方にしたいか、まずコンセプトを作ることから始めました。
これからどんな会社に、どんな働き方にしたいか、まずコンセプトを作ることから始めました。
そうですね。「円」や「縁」という意味に加えて、enjoy(楽しむ)、enlarge(広げる)、enhance(⾼める)という想いを込めたコンセプトがあったことで、チームとして軸をぶらさずに検討を進められたと思います。
柳沼
河津
私たちenプロジェクトのメンバーは若⼿社員が中⼼。これから⻑く働くことになる若⼿社員の意⾒をボトムアップしていくという意図でスタートしました。さまざまなアイデアを出しながらプロジェクトを進めましたね。
その活動の源泉は、社員全員に新本社移転は他⼈事ではなくて「⾃分ごと」として捉えてもらうということでした。そのために柔軟な発想を期待して若⼿社員を選んでいただいたわけですし、enプロジェクトは社員と経営層をブリッジする役割を担ってきましたね。
脇田
柳沼
今回の新本社への移転では、単に新しいオフィスをどう設計するかという物理的なことだけではなく、新しい働き方をどう構築するかということも大きなテーマでした。
エリアアドレス制の導入やペーパーレス化などの基本的⽅針は決まっていましたが、それをどう社員へ浸透させていくのかもenプロジェクトの重要な役割でしたね。
河津
TALK THEME
社員参加型の
複数のイベントを企画・運営
柳沼
ワークチェアなどのオフィス家具選びもトップダウンで決めるのではなく、ボトムアップで社員の意⾒を取り入れられるような工夫を凝らしました。
代表的な例でいうと「オフィスチェア総選挙」をしましたね。
新本社で使用する候補のワークチェアを、旧本社の⼤ホールに展⽰して、社員の⽅に実際に座ってもらって投票しました。
あれも社員が参加して「⾃分ごと」として捉えてもらうためのイベントでした。
新本社で使用する候補のワークチェアを、旧本社の⼤ホールに展⽰して、社員の⽅に実際に座ってもらって投票しました。
あれも社員が参加して「⾃分ごと」として捉えてもらうためのイベントでした。
河津
脇田
それから旧本社にスペースをつくり、新本社で使用するオフィス家具を配置したショールームも開設しましたね。
あれで社員は「次はこんな環境で仕事をするんだ」というイメージが湧いたと思います。
あれで社員は「次はこんな環境で仕事をするんだ」というイメージが湧いたと思います。
そうですね。新しいオフィスに愛着をもってもらうことも重要だったので、社員⾷堂や会議室の名前も社員から募集しました。
これには多くの応募をいただき、⾷堂は「en-café」、各会議室には⽇本の伝統⾊の名前をつけることになりました。
これには多くの応募をいただき、⾷堂は「en-café」、各会議室には⽇本の伝統⾊の名前をつけることになりました。
柳沼
河津
私も社員⾷堂に応募しましたが、⾒事に落選(笑)。 結果として「en-café」が今では社員の中でも馴染んでいます。
会議室もいろいろと候補が挙がっていましたね。 文豪・都市・星座の名前など、多くの応募があり個⼈的にも楽しめました。
会議室もいろいろと候補が挙がっていましたね。 文豪・都市・星座の名前など、多くの応募があり個⼈的にも楽しめました。
その他にも「本社さよならイベント」と称して、フォトギャラリーも開設しましたね。
旧本社にまつわる写真や同期の絆を表現した写真を、多くの社員の皆さんから提供していただきました。
コロナ禍であることを考慮し、集めた写真はデジタルフォトギャラリーにして社員に公開しました。 こうした多くのイベントを通して、あらためて社員が⼀つになれたと思います。
旧本社にまつわる写真や同期の絆を表現した写真を、多くの社員の皆さんから提供していただきました。
コロナ禍であることを考慮し、集めた写真はデジタルフォトギャラリーにして社員に公開しました。 こうした多くのイベントを通して、あらためて社員が⼀つになれたと思います。
脇田
TALK THEME
新しい働き方に対応し、
生産性も大きく向上
河津
新オフィスに移転して、より良い雰囲気で過ごせていると感じていますが、脇⽥さんはどう感じていますか?
社員の交流が活発になったよね。以前は他部署の⼈とあまり接する機会がありませんでしたが、今は共有スペースで接する機会が増えたので、⾃然と社員間の距離が縮まったと思います。それから、オフィスに合わせてみんな少し服装もおしゃれになったような気がします。
脇田
柳沼
オフィス環境がきれいだから、社員の方々の雰囲気も明るくなったように感じますし、会社全体に活⼒が⽣まれたような気がします。それから、なんといっても作業効率が良くなりました。
働き方の見直しという点で、 移転前は新本社での働き方に不安を感じる人もいましたが、今ではコミュニケーションツールでの情報共有や、モニターを活用したミーティングがスタンダードになっていますね。
河津
柳沼
業務内容に合わせて働く場所を変えるなど⼯夫を凝らしてるよね。例えば、みんなと情報を共有したい場合は「Hub」と呼ばれる共有スペースで打ち合わせをして、⼀⼈でじっくりと企画を練るなど、業務に集中したいときは、フロアの隅に設置されたクローズドなボックス席を使⽤していますね。
まだまだ試行錯誤の途中ですが、社員みんなが新しい働き方に前向きに取り組めていると思います。これからも良い方向に変化できるように社員一丸で試行錯誤を続けたいと思いますね。
河津
脇田
トーハンは出版文化を守るため、出版業界の改革にも取り組んでいます。今回の本社移転に伴う働き方改革の流れで、社内のみならず業界全体へも、新しい風を吹かせていきたいと思っています。
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