ニュースリリース

無人営業化ソリューション『デジテールストア』(旧MUJIN書店) 博文堂書店 田無店に採用、12月2日改装オープン

2024.12.13 ニュースリリース

株式会社トーハン(以下トーハン)と株式会社Nebraska(以下Nebraska)は、Nebraskaが開発した無人営業化ソリューション『デジテールストア(旧称MUJIN書店)』の導入店舗拡大ならびに新業態開発に向けて協業しています。
このたび、博文堂書店 田無店の改装リニューアルに際して『デジテールストア』が採用され、12月2日より有人・無人ハイブリッド型24時間営業がスタートいたしました。

トーハンとNebraskaは2023年3月以降、トーハングループの書店法人で無人営業化ソリューションの実証実験を行いました。その結果、売上向上と経費低減の同時達成という高い効果を確認できたため、2024年度よりトーハングループ外への本格的な導入提案を開始いたしました。今回の博文堂書店田無店への導入は、その本格展開の第1号店となります。

博文堂書店 田無店におけるリニューアルの経緯

  • ご入居中のビルの大規模な設備改修工事に伴い、書店のリニューアルを実施。
  • リニューアルに際し「24時間営業化」と「フロアの一部への他業種誘致」を実施。
  • 24時間営業化のため、トーハンとNebraskaが提案する『デジテールストア』を採用。

博文堂書店 田無店のリニューアルと『デジテール ストア』導入について

営業時間の拡大
 導入前 有人12時間 ⇒ 導入後 有人11時間+無人13時間

営業時間を12時間から24時間へ延ばすことで、深夜・早朝の読者ニーズに対応した売上アップが期待されます。
博文堂書店 田無店は、西武新宿線田無駅の北口から徒歩1分に立地しています。田無駅の一日平均乗降人数は66,551名で西武鉄道の全92駅中12位(2023年度 ※1)と上位にあり、都心まで急行なら約20分で到達可能です。そのためベッドタウンとして人気が高く、同店が所在する西東京市の昼夜間人口比率(夜間人口100人当たりの昼間人口の割合)は令和2年(2020)国勢調査で80.9%となり、東京都内の自治体で5番目に低く、都心への通勤通学者の多い地域といえます。(※2)
従って、深夜・早朝の駅利用者が多く、24時間いつでも本を買える環境を提供することで、通勤通学者を中心に利便性が高まり、書店の利用増加が見込まれます。
※1「西武鉄道 駅別乗降人員」2023年度データ
 https://www.seiburailway.jp/company/passengerdata/
※2「東京都の統計」令和2年国勢調査による 東京都の昼間人口 統計表第1表
 https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/tyukanj/2020/tj-20index.htm

店舗収益の複線化
 導入前 書店ワンフロア ⇒ 導入後 書店を縮小、コンビニエンスストアを誘致

今回の博文堂書店田無店のリニューアルでは、店舗フロアをコンビニエンスストアとシェアする方式を選択されております。内装工事により書店との間は明確に分けられており、『デジテールストア』はこうした事例にも対応可能です。

あえて本の売場を縮小して他業種に転貸することで、収益源を複線化して書店継続に活かされ、なおかつ24時間営業のコンビニエンスストアを誘致されたことで、24時間営業化する書店部分とのシナジーが期待されます。

なお、本の売場面積は改装前の50%となりましたが、在庫点数は改装前の70%を維持されております。一般的な平台什器を減らしてスラント什器(傾斜設計により床面に近い高さでも見やすく取りやすい什器)を導入され、陳列の密度を高めつつ、多様な顧客ニーズに対応可能な品揃えを追求されております。

『デジテールストア』(旧称MUJIN書店)について

「デジテールストア」は「収益性向上」と「顧客体験の向上」を実現する「高汎用性」DXソリューションです。

  1. 収益性向上:セルフ化、有人営業時間の調整による人件費最適化に加え、LINEとQRコードを用いた入店システムにより無人営業を可能とし、深夜~早朝も店舗を稼働させ収益を拡大。
  2. 顧客体験向上:24時間化により営業時間に縛られない購買体験を提供。併せて、来店/購買データの活用により、LINEおよびウェブアプリを通じたダイレクトマーケティングの展開を目指す。
  3. 高汎用性:新規店/既存店を問わず、リーズナブルな価格で短期間にて無人営業を可能とする。完全無人営業および、時間帯により有人/無人を切り替えるハイブリッド営業にも対応。

    ※トーハンとの資本業務提携を経て、2023年3月より書店への実装がスタート。
     導入店舗はNebraskaのサイトに紹介されています。https://www.nebraska-tech.co.jp/
    ※2024年11月より、サービス名称をMUJIN書店から『デジテールストア』に変更。

『デジテールストア』の利用方法

  1. LINE公式アカウントを友だち追加:5秒で追加可能。店頭のQRコードから書店のLINE公式アカウントを友だち追加
  2. 入店:無人営業中の入店はドア横のQRコードを読込むと自動ドアが開きます(有人営業中は認証不要)
  3. 会計:完全セルフ&キャッシュレスで会計、購買履歴などをLINEで確認可能です

『デジテールストア』今後の展望

  • トーハンとNebraskaは、導入店舗で得られた知見をもとに、引き続き『デジテールストア』のブラッシュアップと導入提案を進めてまいります。
  • トーハンとNebraskaはともに出版業界・書店業界の持続可能な活性化を目指すパートナーとして、DX/イノベーションを推進し、次世代型書店モデルの創出に取り組んでまいります。

博文堂書店 田無店について

  • 所在地 東京都西東京市田無町4-28-17 田無マーブルビル1階
  • 運営会社 株式会社東西哲学書院
  • 代表者 代表取締役 和田吉隆氏
  • 営業時間 有人 10:00~21:00、無人 21:00~翌10:00
  • 店休日 年中無休
  • 売場面積 75坪(リニューアル後の書店面積)

改装後の店舗

ビル入口を入ると「ローソン西東京田無町四丁目店」、店内右手に「博文堂書店田無店」
(左)「博文堂書店田無店」入口 デジテールストア入店認証用サイネージ
(右)キャッシュレス・セルフレジ

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