トーハンと丸善ジュンク堂書店、出版流通改革の共同プロジェクトを始動
このたび株式会社トーハンと株式会社丸善ジュンク堂書店は、出版流通改革の共同プロジェクトを開始致します。本プロジェクトでは読みたい本を読みたい時に確実に買える環境を構築し、読者の利便性を高めることで書店の収益改善を目指して参ります。
■具体的な取り組み内容
(1)商品供給インフラの整備
2022年10月から桶川書籍流通センター(桶川SRC)の運用を開始し、読者需要に応じたタイムリーな商品供給を実現します。
元日を除く年間364日出荷体制、出版社倉庫とのEDI連携、PODを活用した製造供給体制を組み合わせ、読者のあらゆる注文に応えられる供給インフラの整備に取り組みます。
(2)書店の粗利益率改善
トーハンと出版社が協力して進めている「マーケットイン型販売契約」について、丸善ジュンク堂書店で本格運用を開始します。本施策は読者需要に応じて書店が意思を持って仕入れ、売り伸ばしていくもので、出版社が負う返品リスクを低減し、書店の粗利益率の改善を図ります。
(3)書店の管理コスト削減
書店事業に伴う管理業務全般について、取次との業務の集約や人材交流、システム化などを実施し、業務合理化による管理コストの圧縮を目指します。
プロジェクトの成果として得られるシステムや知見は、他の書店法人にも提供し、書店経営の効率化ノウハウを広げてまいります。
■今後の展望
トーハンと丸善ジュンク堂書店はプロジェクト・ロードマップを作成し、取り組みの拡大に向けて大日本印刷を含めた三社協業に取り組んでまいります。協業を通して日本の書店事業全体の再生に寄与し、「読みたいときに読みたい本が買える」読者メリットの最大化を目指します。
なお、今回のプロジェクトをより迅速かつ効果的に推進するため、丸善ジュンク堂書店は取次帳合を、2022年12月1日よりトーハンに一本化いたします。
この件の取材申し込み・お問い合わせ等は、お問い合わせフォームよりお願いいたします。
お問い合わせフォームはこちら