年末年始(2021~2022)店頭売上動向
弊社お取引書店のPOSデータ集計によると、2021~2022年の年末年始の総合売上前年比は98.6%となりました。
年始を中心に売上が増加した原因として、集計期間中の新型コロナウイルス感染者数が前年同期よりも抑制された状況にあり、旅行やショッピング等に外出した人が増加した影響によるものと考えられます。
概要は下記の通りです。
・集計期間 2021年12月29日~2022年1月3日
・調査対象 書店1,519軒
【書籍101.3%】
12月24日に公開された映画のノベライズ作品『劇場版 呪術廻戦0 ノベライズ』(集英社)や、「壁」シリーズ4年ぶりの新刊『ヒトの壁』(新潮社)など話題作が売上上位となりました。書籍のうち良好ジャンルは「児童」116.2%、「学参・辞典」101.7%。児童書の中では「学習漫画」「図鑑」が前年比120%の伸びとなり、政府による”子育て世代への給付金”の影響もうかがわれます。
【雑誌95.9%】
内訳は、定期雑誌が91.1%、ムックが107.0%となりました。
ムックは『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 前編』(NHK出版、本体1,100円)、『NHK 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全読本』(産経新聞出版、本体1,100円)など、高単価のNHK大河ドラマ関連銘柄が売上を牽引しました。
【コミック91.5%】
『呪術廻戦』(集英社)シリーズが既刊も含めて良好な売れ行きです。『東京卍リベンジャーズ(25)』(講談社)、『終末のワルキューレ(13)』(コアミックス)など人気コミックの新刊も販売上位に上がりました。著者急逝のため未完となった『ベルセルク(41)』(白泉社)も12月24日の発売以降、売上を伸ばしています。
【マルチメディア105.9%】
フィギュアとブックレットがセットになった玩具『ストレッチーズ ミュータント』シリーズ(デアゴスティーニ・ジャパン)等の子ども向け商品や、『呪術廻戦(18) アクリルスタンドカレンダー(+32キャラクターチャーム)付き同梱版』(集英社)等コミック特装版が売り上げを伸ばしました。
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