情報流通
こんにち、本のスムーズな流通のために様々なデータが活用されています。
個々の本の商品データや、書店での販売実績データが代表的なものですが、それらを広く収集して統計的に分析し、また個別の需要に即した供給につなげることで、読者が必要とする本をより手に入れやすくなるよう、トーハンはシステム面でも書店・出版社と深く連携しています。
enCONTACT(エン・コンタクト)
市場のニーズを起点としたマーケットイン型流通を確立するため、トーハンはウェブシステム「enCONTACT」を開発し、取引先書店・出版社に無償提供しています。
出版社がJPRO(JPO出版情報登録センター)を通じて開示する近刊書誌データをenCONTACTに取り込み、書店や取次がその情報を活用することによって、仕入販売計画の精緻化・発売前プロモーションなどのマーケティング活動を拡大し、トーハン物流センターにおける発送作業の効率化などにも効果を発揮しています。
TONETSネットワーク
TONETS V
書店向けシステムの「TONETS V」は在庫管理機能や検索発注機能を備え、全国の売行き動向やパブリシティ情報なども提供。自店の在庫状況と売上実績・市場動向データを基に、日々の発注・返品業務を銘柄単位で自動提案する「適在適書」機能は、導入書店ごとにきめ細かい設定チューニングが可能です。
書店それぞれの顧客ニーズに合った売場づくりを、日常オペレーションの中でスピーディーに効率よく行えるように構築されています。
2024年度下半期にはTONETS Vのリニューアルを予定。スマホ・タブレットなどマルチデバイスに対応、書店への納期表示や陳列提案機能などを盛り込みます。
TONETS i
出版社向けシステムの「TONETS i」は、単品商品ごとに書店の最新販売状況やトーハン桶川センターの在庫状況を出版社と共有。既刊との実績比較も可能となり、可視化された市場データを基に増売シグナルなども素早くチェックでき、出版社の生産・販売計画をバックアップしています。
その他書店向けシステム・端末
TONETS VとTONETS iに連携する書店向けSA機器も大手メーカーと共同開発し、文具・雑貨にも対応可能なPOSレジのPOS VおよびPOS Vセルフ、店頭業務用端末ハンディVスマート等を提供しています。