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社長挨拶

株式会社トーハン
代表取締役社長
近藤 敏貴

ご挨拶

2019年9月19日、トーハンは創立70周年を迎えました。これもひとえにお取引先様の永年にわたるご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。

創立以来、私たちは出版社と書店をつなぐ出版販売会社として本の流通を担い、日本の出版文化を支えてきたと自負してまいりました。
しかし今日、わが国の経済と社会は急激に変化し、とりわけ商品輸送に直結する物流の危機的状況は、出版流通においても極めて深刻な問題となり、持続可能な出版流通ネットワークの再構築と効率的な販売システムの確立が業界全体の急務となっています。

こうした事業環境下、私たちは新たな中期経営計画『REBORN』を始動させ、その実現に全力で取り組み始めています。その目的は二つあります。

第一に、本業である出版販売事業を抜本的に改め、将来にわたって読者とお取引先の期待に応え続けていくこと。
無限の多様性を備える出版の世界にあって、流通モデルの最適解を導き出すことは容易ならざる課題ですが、これに挑戦するため最新のAI技術を取り入れると同時に、従来の業界の枠組みを大きく転換したマーケットイン型の流通構想を打ち出し、SDGs(持続可能な開発目標)の狙いにも適う、新たな出版流通を構築してまいります。

第二に、蓄積してきた経営資源を多方面に活かし、企業としての新たな成長エンジンを確立すること。
企業が成長を企図することは当然ですが、今日のような変化の時代にあって、成長とは自ら道を拓くことに他ならず、時にリスクと背中合わせの果敢な取り組みが求められます。私たちは今がその時だと信じ、思い切ったチャレンジを進めていきます。

トーハンの原点、それは、広大な活字の海の中で一冊の本と一人のお客様をまっすぐに結ぶこと。その役割を変らぬ誇りとして未来に果たし続けるため、まさに一日一日が『REBORN』です。
ステークホルダーの皆様とともに、出版文化の普及向上を通じて社会の発展に寄与できるよう、あくなき挑戦を続けてまいります。